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【menu出店】必須「条件」と最短開始「ステップ」まとめ|費用・手数料ガイド

【menu出店】必須「条件」と最短開始「ステップ」まとめ|費用・手数料ガイド

店舗の売上をデリバリーやテイクアウトで伸ばしたい一方で、「どの媒体が自店舗に合うか」「手数料を踏まえて利益が残る価格設計にできるか」で判断が止まるケースは少なくありません。フードデリバリーの中でもmenu(メニュー)は、au連携の導線や国産サービスならではのサポートを強みに、比較検討の候補に入りやすいプラットフォームです。

本記事では、menu出店を検討するうえで確認頻度の高い「出店条件」「具体的な登録の流れ」「かかる費用(手数料)」の3点に絞って整理します。準備の抜け漏れを防ぎ、最短で立ち上げるための進め方を、飲食店の運用目線でまとめました。

menu(メニュー)とは? 他社デリバリーとの違いと強み

menu(メニュー)は、KDDIグループが運営する日本発のフードデリバリーサービスです。Uber Eatsや出前館など先行プレイヤーが強い市場の中で、menuはau連携による集客導線や、国内企業ならではのサポート体制を強みとしています。

出店判断では、媒体の「強み」だけでなく、自店舗の商圏・オペレーション・価格設計と噛み合うかの確認が重要です。ここでは、menuの代表的な強みを3点に分けて整理します。

auスマートパスプレミアム会員(独自の客層)にアプローチ可能

menuの特徴の一つが、「auスマートパスプレミアム(auスマパス)」会員へアプローチしやすい点です。auスマパス会員は、menu利用時に配達料特典(条件あり)などを受けられることがあり、利用ハードルが下がります。結果として、他媒体とは異なる「au経済圏」の利用動機を持つ層にリーチできる可能性があります。

出店後の立ち上がりを早めるには、こうした客層に対して「注文されやすいメニュー構成」「写真」「商品説明」を整えることが重要です。媒体の導線を活かしつつ、店舗ページ側で取りこぼしを減らす設計が求められます。

「デリバリー」と「テイクアウト」の両方に対応

menuは「デリバリー(配達)」だけでなく、「テイクアウト(持ち帰り)」の注文にも対応しています。テイクアウトは配達がない分、手数料設計によっては利益が残りやすく、ピーク外の売上づくりにもつながります。

店内オペレーションが逼迫しやすい時間帯はテイクアウト枠の提供を絞る、逆にアイドルタイムは受注枠を広げるなど、運用で調整しやすい点もメリットです。デリバリーとテイクアウトを同じメニューで回すのか、提供メニューを分けるのかは、厨房導線と利益率を見ながら決めるのがおすすめです。

Uber Eatsや出前館との簡単な比較

手数料やプランは各社・各店舗条件で異なるため一概に優劣はつけにくいですが、menuは初期費用が無料となるキャンペーンが実施されることがあります。また、日本企業運営のため、導入時のやり取りやトラブル対応が日本語で進みやすい点を評価する声もあります。

一方で、サービス提供エリアやエリア内の需要は地域差が出やすい領域です。出店前に「対象エリア内か」「配達員供給や注文が見込めるか」を確認し、他媒体との併用も含めて、売上の柱を分散させる設計が現実的です。

menu出店(加盟)の必須条件と審査基準

menuに出店するためには、いくつかの必須条件を満たし、所定の審査を通過する必要があります。審査と聞くと構えてしまいがちですが、飲食店運営の基本が整っていれば過度に難しいものではありません。

ここでは、出店申し込みの前に必ず確認しておきたい4つの条件を、現場で詰まりやすいポイントとあわせて解説します。

必須の許可証:「飲食店営業許可証」は取得済みか

menuへの出店には、店舗を管轄する保健所から発行された「飲食店営業許可証」が必要です。デリバリーに限らず、飲食の提供における最低条件となります。審査プロセスでは許可証の画像データ提出を求められるため、事前に撮影・データ化しておくとスムーズです。

有効期限が切れていないか、名義や住所表記に齟齬がないかも重要です。期限切れ・未取得の場合は、最優先で保健所への申請・更新手続きを進める必要があります。

出店対象エリア:店舗はサービス提供地域内か

店舗所在地がmenuのサービス提供エリア内であることが前提となります。menuはエリア拡大が進んでいますが、地域や時期により対象外となる場合もあります。

申し込み前に、公式案内で最新の対象エリアを確認し、店舗住所が配達対象に含まれているかをチェックしてください。エリア判定が不安な場合は、出店相談の段階で確認しておくと、二度手間を防げます。

必要な機材:注文受付用のタブレット端末

menuの注文を受け付け、管理するために、注文管理アプリが動作するタブレット端末が必要です。端末はレンタル(有償・キャンペーンにより条件変更の場合あり)か、所有端末(OS要件等を満たすもの)を利用するかを選べるケースがあります。

あわせて、アプリを安定稼働させるためのネットワーク環境(Wi-Fi推奨)も整備しておくと安心です。受注機会の取りこぼしは機会損失になるため、初期段階での環境整備は重要な投資です。

その他:登録に必要な店舗情報・メニュー情報

審査と店舗ページ作成のために、店舗の基本情報(店舗名、住所、電話番号、振込先口座など)と、掲載するメニュー情報(商品名、価格、説明文、写真)を整理しておく必要があります。特にメニュー写真は注文率に直結しやすく、撮影と選定に時間がかかりがちです。

提供時間帯、ピーク時の提供可否、仕込み量の上限なども合わせて決めておくと、運用開始後のオペレーションが安定します。「売れるか」以前に「回せるか」を詰めておくことが、評価とリピートの土台になります。

menu出店にかかる費用(初期費用・手数料)のすべて

menu出店にあたり、コストは大きく「初期費用」と「運営費用(手数料)」に分かれます。最初に全体像を掴んでおくことで、価格設計や原価設計の判断がしやすくなります。

ここでは、費用の内訳と、利益を残すために事前に押さえておきたい考え方を整理します。

初期費用(加盟金・登録料)はいくら?

menuの初期費用(加盟金・登録料)は、無料となるキャンペーンが実施されることがあります。導入コストを抑えて始めやすい点は、出店検討時の安心材料です。

ただし、キャンペーンの適用条件や期間は変更される可能性があります。申し込み時点の最新条件を確認し、端末レンタル費用など周辺コストも含めて、初期の資金計画に落とし込むことが重要です。

発生する手数料の内訳(デリバリー手数料・テイクアウト手数料)

運営費用は、主に「デリバリー手数料」と「テイクアウト手数料」に分かれます。デリバリー手数料は配達を伴う注文に対して発生し、商品代金に対して所定の料率がかかる仕組みです。テイクアウト手数料は、店舗受け取りの注文に適用され、料率が異なる場合があります。

手数料が利益を圧迫しやすいのは、店内価格と同一価格で提供しているケースです。利益を残すには、原価率・包材費・人件費・手数料を踏まえた「デリバリー専用価格」や、セット設計で客単価を上げる設計が必要になります。

手数料はいつ、どのように支払うのか

手数料の支払いは、売上から自動的に差し引かれる(相殺される)形が一般的です。別途の振込作業が不要なため、管理の手間は抑えられます。

入金サイクル(締め日・入金回数)は契約条件に基づくため、キャッシュフローの観点では「入金タイミング」と「食材・包材の支払タイミング」のズレを把握しておくことが重要です。特に立ち上げ初月は、仕入れが先行しやすいため注意が必要です。

申し込みからサービス開始までの全ステップ

menuへの出店はWeb手続きが中心で、進め方が整理できていればスピーディーに立ち上げられます。最短で1週間程度で開始できるケースがある一方、準備物(許可証・写真・メニュー設計)の詰まりで伸びるケースも多いのが実態です。

ここでは全体を4ステップに分解し、各ステップで「何を用意しておくと早いか」を明確にします。

ステップ1:公式サイトからのWeb申し込みフォーム入力

出店の第一歩は、飲食店向けの申し込みフォーム(または資料請求フォーム)からの情報入力です。店舗名、住所、代表者情報、連絡先などの基本情報を入力します。

この段階で迷う項目(提供形態、提供時間、想定メニュー数など)がある場合は、備考欄に現状を記載し、後続の案内で確認できる状態にしておくと手戻りが減ります。

ステップ2:審査と必要書類の提出

フォーム送信後、担当者連絡を経て審査に進みます。飲食店営業許可証の提出は必須となるため、提出形式(画像・PDFなど)に合わせて準備しておくとスムーズです。場合によって、外観・内観写真の提出を求められることもあります。

審査期間は状況により変動します。開店希望日が決まっている場合は、書類提出と同時に、メニュー写真・説明文の準備も進めておくことで、後工程を短縮できます。

ステップ3:管理画面へのログインと初期設定

審査通過後、管理画面(注文管理アプリ)へのログイン情報が発行されます。ここからは、お客様に見える店舗ページの作り込みが中心です。商品名、説明文、販売価格、メニュー写真を登録し、営業時間や休業日なども設定します。

売上を左右しやすいのは「写真」「商品名」「価格の納得感」です。料理の特徴が一目で伝わる写真と、短くても要点が伝わる説明文で、クリック後の離脱を減らすことが重要です。

ステップ4:タブレットの準備と利用開始日の設定

メニュー登録が完了したら、注文受付用タブレットを準備し、管理アプリの動作確認を行います。初回は通知設定やプリンター連携など、オペレーションに関わる設定で詰まりやすいため、余裕を持って確認しておくのがおすすめです。

準備が整った段階で、管理画面から利用開始日(公開日)を設定します。公開直後はレビュー獲得や露出の波が出やすいため、提供数を絞って品質を担保し、評価を積み上げる運用が安定につながります。

決断の前に!menu出店のメリットとデメリット

menuへの出店は、新規の注文導線を増やす有効な手段になり得ます。一方で、媒体に出すだけで勝手に売上が伸びるわけではなく、価格設計・メニュー設計・オペレーション設計の3点が揃って初めて成果に結びつきます。

ここでは、導入判断のために押さえておきたいメリットと注意点を、現実的な運用目線で整理します。

menu出店のメリット

menu出店のメリットは、新たな顧客層の開拓と、au連携による集客導線を活かせる点です。店舗の営業努力だけでは接点が持てない層にも露出が生まれ、特に立ち上げ初期の注文獲得に寄与する可能性があります。

また、国産サービスならではのサポート体制を評価する声もあります。デリバリー運用が初めての店舗や、IT機器の操作に不安がある場合でも、相談先が明確なことは安心材料になりやすいポイントです。

menu出店のデメリット

注意点の一つは、サービス提供エリアや需要の地域差です。エリアが拡大していても、店舗所在地や商圏によっては注文が立ち上がりにくいケースがあります。出店前に、対象エリア判定と、近隣での利用状況(他媒体含む)を確認しておくと判断がしやすくなります。

もう一つは、手数料を踏まえた価格設計の必要性です。店内価格のまま提供すると利益が残りにくくなるため、デリバリー専用価格・セット設計・包材設計などの調整が前提になります。ここを曖昧にしたまま開始すると、注文は入っても利益が残らない状態になりやすいため注意が必要です。

menu出店に関する「よくある質問」

出店検討が具体化すると、細かい疑問が増えていきます。特に「最短でいつ開始できるか」「小規模店でも運用できるか」「売上を伸ばすポイントはどこか」は、相談が集中しやすい項目です。

ここでは、現場でよく挙がる質問をQ&A形式で整理します。

申し込みから何日で開店できますか?

最短で1週間程度で開始できるケースがあります。ただし、これは書類提出・メニュー登録・端末準備が非常にスムーズに進んだ場合の目安です。実際は審査状況や準備物の進捗によって変動します。

開店を急ぐ場合は、飲食店営業許可証のデータ化、メニュー写真の準備、デリバリー専用価格の検討までを、申し込み前から進めておくと短縮しやすくなります。

個人経営の小さな店でも加盟できますか?

出店条件(許可証、対象エリア内など)を満たしていれば、規模や法人・個人事業主の別を問わず出店が可能なケースがあります。小規模店でも、提供数を絞りながら品質を担保し、レビューを積み上げて伸ばす運用は現実的です。

ただし、ピーク時の店内オペレーションと干渉しやすいため、受注枠や提供時間帯を調整し、回せる範囲で始める設計が重要です。

売上を伸ばすコツはありますか?

売上を伸ばすうえで影響が大きいのは、店舗ページの作り込みです。特に写真の品質は注文率に直結しやすく、同じ料理でも見え方で選ばれやすさが変わります。商品名は「何が届くか」が即理解できる形にし、説明文はこだわりを短く伝えるのが効果的です。

あわせて、客単価を上げるセット設計や、原価・包材費・手数料を踏まえた価格設計が重要です。注文が伸びても利益が残らない状態を避けるため、開始前に損益の当たりを付けておくと安定しやすくなります。

登録したメニューや価格は後から変更できますか?

管理画面から、メニューの追加・削除、価格変更、売り切れ設定などを行えるケースが一般的です。仕入れ状況に合わせて提供を止める、季節限定メニューを追加する、時間帯別に売りたい商品を調整する、といった運用が可能です。

開始後は「数字を見て微調整する」ことが前提になります。1回で完成させようとせず、写真差し替え・価格調整・セット設計の改善を小刻みに回すと、伸びやすい型が見つかりやすくなります。

まとめ:menu出店で新たな売上の柱を

menuへの出店は、au経済圏の導線を活かしながら、新たな注文チャネルを増やす一手になり得ます。飲食店営業許可証の準備、対象エリアの確認、端末・ネットワーク環境の整備、そして手数料を踏まえた価格設計まで、開始前の準備が成果を左右します。

特に、デリバリー運用が初めての場合は、メニュー設計とオペレーション設計を「回せる形」に落とし込むことが重要です。最短で開始するだけでなく、開始後に評価を積み上げられる運用設計まで整えると、売上の柱として育ちやすくなります。

menu出店で「売れるメニュー」に悩んだら?WannaEatのデリバリー出店支援という選択肢

menuへの出店を決めたものの、「既存メニューがデリバリーで受けるか不安」「手数料を考えると利益が残るか心配」「包材や価格設定まで含めて整理したい」といった悩みが出やすいのが実態です。媒体の登録自体は進んでも、運用設計が曖昧なままだと、注文が伸びない・評価が安定しない・利益が残らないといった壁に当たりやすくなります。

WannaEatでは、媒体への出店手続きから、価格設定・包材選び・メニューの見せ方まで、店舗状況に合わせて整理しながら進める支援が可能です。取引実績20万件以上、出店支援実績1.5万件以上の知見をもとに、立ち上げで詰まりやすいポイントを先回りして整えます。

自店舗で利益が残るデリバリー運用ができそうか、まずは今の状況を整理するところから、一度聞いてみるのも一つです。

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